メザニン(Mezzanine)とは、中二階を意味する言葉であり、たまに海外のエレベーター等で「M2階」という表記をご覧になったことがある方もいらっしゃるでしょう。 金融の世界で言うメザニンとは、銀行借入や社債などのデットファイナンスと、株式によるエクイティファイナンスの中間という意味であり、一般的なローンよりも返済順位が劣後し、普通株式よりも配当支払いが優先される部分となります。 これは優先劣後構造やウォーターフォールとも呼ばれ、内部信用補完としてリスクをコントロールする方法です。
メザニンローンや、それに劣後するジュニアローンは、利払い及び元本の償還が、シニアローンには劣後しますが、エクイティ(出資金)には優先するため、まさにミドルリスク・ミドルリターンのリスク・リターン特性となります。
また、裏付け資産となる不動産価格が下落した場合でも、最初にエクイティが毀損し、それでも不足があるときに初めてメザニンローン債権の元本が毀損します。そのため、不動産価格が下落しても、すぐに元本が毀損するわけではありません。